設備の買い換えはどうするか?

新しいことをする

機種やメーカーはそのままでよいか

精密機器を新しく買い換える際には、新型のものにアップグレードするかどうかというのも、一つの選択ポイントです。生産性向上が見込める場合には、思い切って新型機を導入するというのも十分に合理性があります。

また機器の納入メーカーについても、これまでのままでいいのか、問うべきでしょう。メーカーを判断する際の基準としては、製品ラインナップや価格はもちろん、アフタフォローがしっかりしているかどうかも重要です。もしこれまで取引したことのない新しいメーカーから設備を購入したい場合は、機械の展示会を利用するとよいでしょう。

ちなみに、設備投資で新たに省エネ化を推進する場合や、IoT(モノのインターネット)導入などハイテク化をする場合などに、自治体などが実施している補助金制度の対象になる場合があるので、ぜひ事業所のある自治体のWebページなどでチェックしてみてください。

補助金を利用する

工場で用いる設備を買い換えるという場合、特定の条件を満たせば補助金を受けられる場合があります。多くは中小企業の設備投資や、省エネ化などを進める投資に対して支援としてなされるもので、各自治体がそれぞれ行なっています。

一例として、東京都の荒川区では、製造業等の中小企業を対象に、いくつかの補助金メニューを設けています。たとえば、「生産性向上設備投資補助」という項目では、「計画期間3年で年平均1パーセント以上」労働生産性を向上させるのに必要な設備投資への補助をするとしています。

このほかにも、ICTを用いたネットシステムの構築や、女性が働きやすい環境をつくるための投資などに対して、補助金のメニューが設けられています。補助率はいずれも経費の4分の一です。