設備の買い換えはどうするか?

設備を新しくしたいとお考えの方へ

見返りとコスト

工場で使う機械などの設備を買い換える際には、どういった目的で買い換えるのか、ということを明確にする必要があります。今の設備が古くなったから、型を新しくして生産性を上げたいから、予期せぬ故障に見舞われたから、など、買い換えの理由によって取るべき手段も異なってきます。

またそのうえで、そうした目的=見返りに買い換えのコストが見合っているかどうかも、慎重に見極める必要があります。買い換えることによって得られる利点が何であるのか、明瞭に見定めることが大切です。

機械類の設備投資は、非常に高額なものが多いこともあり、一時的に会社の収支に多大な負荷がかかります。新規設備導入による効果が現れてくるまではある程度時間がかかるため、そうしたことも勘定に入れておく必要があります。

買い換えの時期は適切か

また機械を買い換える際には、その時期が適切であるかどうかも検討する必要があります。他の支出項目との関係や決算期との関係に加えて、機械そのものに関して、交換の時期にふさわしいかどうかという問題もあります。

精密機器の場合、日頃のメンテナンスが非常に重要になります。こうしたメンテナンスを正しく行うことで、実際にはより長く稼働できるということもあります。一方で、日頃から機械の調子を的確に把握していれば、故障のリスクや老朽化などにもすぐに気づくことができます。

新しい機械を導入する場合、技術そのものが発展しているなら、生産性の向上につながりますよね。また後に述べますが、一定の条件を満たした場合に、設備投資に対し補助金が得られる制度もあります。こうした条件を考えた場合、たとえ今の機械を使い続けられるとしても買い換えたほうがお得になる場合もあるので、そういった点も要チェックです。